所在地:福島県伊達郡桑折町南半田字藤倉地内
藤倉ダム工事計画は、昭和35年6月、県営かんがい排水事業西根堰地区の一環として立てられました。
ダム工事計画作成のため、実施設計を昭和33年、34年の2ヶ年で実施し、事業実施のため、昭和35年9月1日に福島県西根堰用水改良事務所が発足しました。
昭和35年、36年で運搬道路を、37年に仮設道路を、昭和38年よりコンクリート打設に入り、昭和41年度に完成を見ました。現在、藤倉ダムは、伊達西根堰土地改良区(水土里ネット西根堰)が土地改良施設として所有・維持管理を行っています。
流域治水の推進として、令和2年度より、利水ダムである藤倉ダムにおいても災害防止のため、国との協定による運用を開始しました。
藤倉ダム点検経路
藤倉ダムまでの点検経路は、ダム建設道路として整備された町道川前線がありましたが、落石の危険があるため通年、一般車両等の通行を規制しています。
現在は、林道産ヶ沢線を利用していいますが、冬期間積雪の場合、車輌の通行が不可能となるため、積雪のある冬期間は、距離が短い町道を利用し、徒歩で点検を行っています。
しかし、両線とも倒木、法面の崩落、落石、道路からの転落事故等の危険がともなっており、さらに、ダムを含め途中の道路は携帯電話も圏外となる場所が多く、緊急点検における安全確保が難しい状況です。
ダム遠方監視システムの整備
平成24年度に、デジタル簡易無線機(470MHz帯)による通信及び静止画像の監視装置を整備し、土地改良区において、ダム周辺の画像を定期及び随時収集し、周辺状況の把握・記録が可能となりました。
携帯電話の圏外地域でしたが、無線機による音声通話により、ダム管理所から迅速な報告・指示が出来ることとなり、あわせて管理する職員の安全確保も可能となりました。
地震計の設置
東日本大震災による被害はありませんでしたが、更なるダムの適正な管理と安全確保を目的に、平成27年度に土地改良施設維持管理適正化事業により、地震計2基の設置及び、ダムからの観測データ(ダム貯水位、降水量、気温、水温、漏水量)の送信、照明施設、外部スピーカ設置、及び土地改良区事務所以外におけるデータの閲覧を可能とする追加整備を行い、管理体制が強化されました。
その結果、ダムの観測データの迅速な把握と共有が可能となりました。観測データは随時更新しています。
今の藤倉ダム
藤倉ダム 観測データ
藤倉ダムの建設と完成
注意:藤倉ダムへの経路は、道路状況が悪いため十分注意してください。
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